思い出紬(仮)

ライブや出会った人、物の思い出を書き紡いでいきたく思います。

ECHOES OF 民謡CRUSADERS ~BLUE NOTE は涙でいっぱいになった~(後編)

新曲いきます。


なんだろう?と緊張と共に高揚した。すると会場が一気に暗くなり、フレディさんにスポットライトがポツリと当たる。

 


ホォーエヤエーエーェ ヨイヤーサーノサーサ ヤンサーノエーエ ヨイヤサーノサーサ

 


暗い会場に優しく、力強い男の掛け声が響き渡ると、続いてちゃんゆかさんと竹ノ子さんも続く。三度目の掛け声と同時に、キーボードがフレーズを弾き始めた…。それは、泡の様に溢れ出す様な、儚くて、憂いを帯びた優しいフレーズ。

後ろでパーカスの音が涼しい音色で カン・カカンカン…と鳴る。

すると、ステージは照明で海の色に染まり、ブルージーなベースラインに爽やかなホーンのメロディが、優しい雰囲気を会場の隅々まで届ける。そして、

 


なんの〜因果〜で 貝殻漕ーぎ〜なーろぉーお〜た♪ カワイヤノーォ カワイヤノー♪

 


今までの民謡とは違って、かなり歌詞が耳に入ってきやすい。その分、曲の内容のもの悲しさや、歌った人たちの苦労がひしひしと伝わってくる。名も知らない、聴いたことのない民謡にただただ心を一生懸命馳せた。聴くとそれは、貝殻漁の漁師さんたちの唄だった。歌詞も音色も、浮かぶ情景も何もかもが完璧で、また涙がボロボロ溢れた。泣きじゃくりながら、小さな声で漁師さんたちがあげたであろう、掛け声を自分も口ずさむ。

辛い内容だけでなく、自分はなんのために頑張っているかを思い出して、小さくも尊い希望を持って日常を生きる爽やかな歌詞の終わり方。すごく応援され、心が浄化された。

(貝殻節 - 民謡クルセイダーズ https://youtu.be/7xRqFABiC2A?si=FA_H2xL8_FljWUxq )

 

その後は、木曽の山の中を歌った唄、ハイヤ節のちょっとダークだけれどパワフルな曲調に心を奮い立たされた。

 


そして名残惜しくも訪れる終盤。

低く跳ねるベースリフと程よく焦らされる様なキーボードとホーンのイントロが聴こえてきた。そう、会津磐梯山だ!

ジャズの名曲「キャラバン」のメロディを織り混ぜたその曲は、まさにブルーノートにふさわしい、最高にユニークな遊びを効かせたアレンジ!!会場はもう最高潮だった!!

(会津磐梯山 - 民謡クルセイダーズ https://youtu.be/JX5WJy_0Aaw?si=fNq7J6dUcpQcT6DF )

 

次はやっぱり、炭坑節!!

煽りに煽られた会場を気持ちよく落ち着かせてくれる、爽やかで可愛い気のあるイントロが終わると

 

月が〜 出た出〜た〜♪  月が出た〜 ヨイヨイ♪

 

明るくキャッチーな歌詞と、素敵な夜を踊り明かせるバンドサウンドにみんな笑顔が溢れる!

その時、ちゃんゆかさんや竹ノ子さんたちが踊っているのを観て「民謡って踊れるんだ…!」と何も民謡について知らなかった自分は、新鮮な気持ちを抱いた。いつかああいう風に、民謡で踊れる日が来るのだろうか?その時、新しい憧れが生まれた。

( 炭坑節 - 民謡クルセイダーズ https://youtu.be/Uo3JRxILt-w?si=t4IVkq7YJ1cNSk1f )

 


最高の時間を届けてくれた民謡クルセイダーズのステージは、一旦幕を閉じたかに見えた。

だが、感激しすぎて興奮覚めやらぬ会場全員が、アンコール所望の下心全開な拍手!

コロナ蔓延の最中、これだけお祭りの様で、日本人の心に真っ直ぐ届く民謡の魅力の虜になってしまったら、もうあと一曲を所望したくなる!!かくいう私もすっかり、その中の1人だった。するとメンバーは…

 


ソーラン節を披露!曲の内容に対してあまりにもトロピカルすぎるサウンドとメロディラインに大笑い!!そしてまさかのちゃんゆかさんはサイリウムを持ち、まさかまさかのオタ芸!あのBLUE NOTE の、ジャズジャイアンツたちが立ったステージで!!あまりにも自由奔放なスタイルに、笑顔が戻ってきた。

(ソーラン節 - https://youtu.be/BArrg29-FLw?si=XXaWBd6a7zEOCT1P )

楽しい曲が終わり鳴り止まぬ拍手。誰もが気持ち良く、楽しい夜の終わりを悟った。ところが、

 

更に大盤振舞い!民クルの粋な計らいで、もう一曲を披露するとのこと!フレディ塚本さんたった1人がステージに上がっていった。それは…

 

相撲甚句

 

( 相撲甚句 - 民謡クルセイダーズ https://music.apple.com/jp/album/%E7%9B%B8%E6%92%B2%E7%94%9A%E5%8F%A5/1317675439?i=1317675875 )


たった1人で、祈りと心の篭った歌声が、BLUE NOTE TOKYOというアメリカナイズされた空間に響き渡る。それは、コロナ禍だからこそ身に沁みる歌詞だった。その歌を聴いている時は、姿勢を正し、軽く俯いて聴いていた。民謡クルセイダーズへ感謝の心を抱きながら。

途中相撲甚句の歌詞を、BLUE NOTEへ参りますと変える粋な遊びが飛び出した時、会場からワッ!!と拍手が上がる!コロナ蔓延中できる、最高の賛辞だ!!そしてついに訪れる曲の終わり。

 


思えば〜涙が〜、パラ〜リパラリと…ハァ〜!!

 


その掛け声に対して会場は静かに、

 


どすこい〜どすこい…!

 


おくゆかしくも力強い小声をあげた。終演。

 


終わった瞬間、自分の口が勝手に「日本一(にっぽんいち)!」と言った。今まで口にしたことがなかった日本語が、隣の人に聞こえる声で自分の口から発された。そう言ったあと涙がボロボロ溢れて止まらなかった。止まるまでずっと、その場にとどまっていた。素敵な余韻が、じんわり心も耳も頭もいっぱいにしてくれた。

 


ライブ当時の背景では、コロナの第六波の猛威が迫っていた。今回の民謡クルセイダーズライブは、本来2021年に開催される予定だった物が延期になり、2022年もまた開催が危ぶまれていた。しかし、BLUE NOTE TOKYOはこれを敢行。お店側にとっても、民謡クルセイダーズにとっても、かなりリスキーなライブであったことだろう。

しかし、自分はこのライブが、大成功だったと思えてならない。

貝殻漁の唄も、相撲甚句も、暗い日本社会を生きる自分達にすごく重なることが多かった。

それだけでなく、海外文化への過度な順応を強いられ、猛威に晒され疲れた現代、そんな今を生きる人全員に日本人という民族のキャラクターと、日本語や旋律、元来持っているはずの癒される時間の流れや感覚、それらの素晴らしさに気付き、感じられて、楽しめてとても元気を貰った。そんな応援歌を民謡クルセイダーズBLUE NOTE TOKYOが届けてくれたことに、ひたすら感謝した。

 

2022年1月22日、それは自分にとって人生で本当に嬉しい瞬間に出会えた日だった。


一生物の、ずっと追いかけられる音楽を、遂に見つけた瞬間だった。

 

 

MINYO IS BACK IN TOWN - MINYO AT BLUE NOTE TOKYO

2022年1月22日(土) 

 

~メンバー~

フレディ塚本(ヴォーカル)
田中克海(ギター)
Moe(キーボード)
イデソノオ(ティンバレス
小林ムツミ(ボンゴ)
Irochi(コンガ)
大沢広一郎(サックス)
カナミネケイタロウ(ベース)
野口勇介(トランペット)

 

~サポートメンバー~
湯浅佳代子(トロンボーン
ちゃんゆか(お囃子)
竹ノ子みどり(ヴォーカル、お囃子)

 

~第二部セットリスト~

※うろ覚えだったため、他のお客さんのTwitter(現:X)に残したメモを参考にしました。

 

①串本節 https://youtu.be/swQ9_UN_zi4?si=lGwhhd8TTu3SxNXw

②虎女さま https://youtu.be/cID4CrsSA8Q?si=4XHIuuseHu49aucM )

おてもやんhttps://music.apple.com/jp/album/%E3%81%8A%E3%81%A6%E3%82%82%E3%82%84%E3%82%93/1317675439?i=1317675456

④金毘羅船船 https://music.apple.com/jp/album/%E9%87%91%E6%AF%98%E7%BE%85%E8%88%B9%E8%88%B9/1713525818?i=1713526730

⑤ホーハイ節 https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%82%A4%E7%AF%80/1317675439?i=1317675455

⑥貝殻節 https://youtu.be/7xRqFABiC2A?si=FA_H2xL8_FljWUxq

⑦木曽節 https://youtu.be/Z0LP6NjEmZc?si=gdC0BA1sIHrq9Cc_

⑧ハイヤ節 https://music.apple.com/jp/album/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%A4%E7%AF%80/1713525818?i=1713526338

会津磐梯山 https://youtu.be/JX5WJy_0Aaw?si=fNq7J6dUcpQcT6DF

⑩炭坑節 https://youtu.be/Uo3JRxILt-w?si=t4IVkq7YJ1cNSk1f

 

~アンコール~
①ソーラン節 https://youtu.be/BArrg29-FLw?si=XXaWBd6a7zEOCT1P

相撲甚句 https://music.apple.com/jp/album/%E7%9B%B8%E6%92%B2%E7%94%9A%E5%8F%A5/1317675439?i=1317675875

 

民謡クルセイダーズBLUE NOTE TOKYO の皆様、その節は、本当にありがとうございました。

私は心の底から、幸せでした。

 

#民謡クルセイダーズ #minyocrusaders

#ブルーノート #bluenote

#日本民謡 #民謡 #ラテンミュージック

#ライブ #音楽

ECHOES OF 民謡CRUSADERS ~BLUE NOTE は涙でいっぱいになった~(前編)

2022年1月22日、それは自分にとって人生で本当に嬉しい瞬間に出会えた日だった。

 


はじめての民謡クルセイダーズライブへ行こう!

MINYO IS BACK IN TOWN - MINYO AT BLUE NOTE TOKYO


民謡クルセイダーズは、西東京福生市を拠点に、現代に失われた日本の民謡とラテンの音楽を組み合わせたバンドである。

(民謡クルセイダーズ公式ホームページ https://www.minyocrusaders.com/ )


このバンドはを知ったのは、2017年の夏頃。そこから少しずつ追っかけて行ったら、2021年にどハマリし、すっかりファンになってしまった。理由は単純に格好良いし、ずっと聴いていたいくらい演奏レベルが高いのだ!日本の民族音楽をこんなに面白く伝えてくれるバンドの方針、奏でる音楽、そして現代に新しいノリ方を広めていくユーモア、何もかもが良くて、いつしかそれらが自分の憧れになっていった。

 

ところが、当時住んでいた所など色んな要因で、ライブには行ったことがなかった。東京に引っ越してきた後も、憎き流行病、コロナウィルス(COVID-19)でライブに行けず。それまではずっと Youtube の PV やライブ映像を、指を咥えて見ていたのである。素敵なバンドだな…と思って追っかけて行ったら、なんと BLUE NOTE TOKYO でライブを行うことに!

 

BLUE NOTE はジャズの殿堂。現代音楽トップレベルのミュージシャンが集まる場所。そしてそこは、アメリカナイズされた空間である。そんな BLUE NOTE に日本民謡が響き渡るとなれば、これはひょっとするとすごい体験になるに違いない!

そう思ったらライブチケット販売開始時に、光の速度で予約していた。購入チケットは第二部。かなりアブラの乗った良いタイミングだろうと、もう期待で胸いっぱいだった。


そして遂に念願の当日。ジャズジャイアンツの写真が貼られたエントランスを抜け、会場に着くとステージに向かって右後方の相席に案内された。全員が満遍なく綺麗に見える位置。音のバランス的にもなかなか好みのポジションだ。注文した限定カクテル「民謡の夜明け」を飲みながら、会場の雰囲気に慣れていく。と同時に予感した。今日、きっといっぱい泣いてしまうだろう。

 


会場が急に暗くなり、拍手が湧く!民謡クルセイダーズが、遂に目の前に現れたのだ!

ステージにあがり、全員が楽器をセットする。しずかにセッティングを確認し、そして…

 


ブーン…ブブンブン ブブブブ ブンブン…♪ ブーン…ブブンブン ブブブ ブン・ブブブン…♪

 


あのベースリフが聴こえてきた。串本節!CDで聴くとユーモラスだが、実際聴くと堂々と船でやってきたような格好良さがある!そこに田中さんのギターが載ると、一気にムワッと会場が熱苦しい雰囲気を帯びた。キーボードが更に、コミカルだが脳を痺れさせる音色とフレーズで盛り上げる。


グッドイブニ〜ング!ウィーアー、民謡クルセイダーズ!!

 

田中さんの軽くてイイ感じなMC、ジャングルボイスで一気に世界が変わった。客席では拍手が波の様にザッ…!ザッ…!と鳴り響き、期待感をより煽る。次にホーンパートが堂々たるイントロフレーズを吹く。今夜はいつものサックス、トランペットの編成にトロンボーンが加わり、音色とハーモニーに厚みが増している。ホーン隊がイントロを吹き終わり、

 


ついにその時が、来た。

 


ここは〜 串本ぉ〜 向かいはぁ〜 大島♪ 中を〜 とぉ〜りもォ〜つ〜 巡航船♪

 


涙がいっぱい溢れた。

 


アラ、ヨイショ ヨ〜イ〜ショ ヨイショ、ヨイショ ヨ〜イ〜ショ〜♪

 


外国から沢山の音楽ジャンルを借りてきた現代日本で、そしてこのアメリカの支配下の様な会場に、日本語で、日本民族の歌が響き渡った…!!感激だった。

なんだろう。古臭くて、ともすると非日常的で滑稽にも聞こえる「よいしょ」という掛け声が、こんなにも熱く力強く聴こえてくるのだ。それと同時に、ラテンと現代音楽のサウンドが贅沢に添えられていて、民謡を華々しく輝かせていて最高だった。

温故知新、それを民謡クルセイダーズは最高の形で伝えてくれているのだ。

民謡の歌い手、フレディ塚本さんの声も、どんなに遠くに居ても届いてくれるような響き、声質、はじめての目の前で聴く民謡の魅力に耳も心もいっぱいになった。

そんな最高の一曲目、串本節が終わる頃には、泣き過ぎて一生懸命涙を手で拭っていた。

会場には、民謡クルセイダーズを讃える歓喜の拍手が、海のように響き渡る!

(串本節 - 民謡クルセイダーズ 動画1曲目 https://youtu.be/swQ9_UN_zi4?si=lGwhhd8TTu3SxNXw )

 


その次の曲は、虎女様!!

けたたましく、灼けつくような熱いホーン隊のイントロが、次の曲の始まりを告げる…!!

南アメリカ音楽独特の力強いベースとリズム隊が後に続くと、会場は再び曲に合わせて拍を手でとる。ステージと会場が一つになって、凄まじい熱を生み出した!


虎〜女〜さぁ〜まぁ〜 何買ってもろォ〜たぁ〜 お白粉七〜色 蛇〜の目ぇ傘〜♪

チョイサァー! チョイサッ♪


会場を埋め尽くす猛烈なる音の熱気と濁流の中、ここですごく素敵な瞬間を見つけた。

サポートメンバー、ちゃんゆかさん。

この濁流を、勢いを乗りこなすかの様な、しなやかで力強い動き!たまに混ぜるニャンニャ…猛虎の動きもまた粋で格好良く楽しげで、曲とその熱気を100%体現していた!!はためく長いはっぴの裾が、BLUE NOTE の照明に照らされて儚く、幻想的だった。ラテンのリズムだけど、日本らしさが力強く現れていて、きっと日本人にしかできないじゃないんだろうか。

お祭りの時の格好良い、現代の都市や日本ではなかなかお目にかかれない様な、あの憧れを抱く格好良い情景をちゃんゆかさんは全て再現して魅せてくれた。それを観てもっと涙がボロボロ出てきてしまった。曲が終わる頃には、ステージも客もトランス状態と溢れ出る情熱で一つになり、火の玉になっていた。

(虎女 Tora-Joe:民謡クルセイダーズ https://youtu.be/cID4CrsSA8Q?si=4XHIuuseHu49aucM )

 


虎女様の次に、ホーハイ節。そこで面白おかしくたっぷり漢気を楽しんだ後は、おてもやん

小気味よく可愛いパーカッションが響き渡る。軽快で呑気なイントロの後、サポートメンバーの竹ノ子みどりさんが歌い出す!

その声はとっても民謡歌手らしい、清涼感もありながらどこか張り詰めた感じがあって、とても聴き応え満載。軽快であざとい内容だけれど、美女特有のオーラがあって只者ではない雰囲気。また新しい響きが聴こえて、最後まで楽しく新鮮な気持ちにさせられた。

(おてもやん:民謡クルセイダーズ 歌手は別バージョン:https://music.apple.com/jp/album/%E3%81%8A%E3%81%A6%E3%82%82%E3%82%84%E3%82%93/1317675439?i=1317675456)

 

次の次あたりだろうか、ここで田中さんからアナウンス。


新曲いきます。


なんだろう?と緊張と共に高揚した。すると、会場が一気に暗くなり、フレディさんにスポットライトがポツリと当たる。

 

ここから、本当に民謡クルセイダーズへも、民謡へものめり込むくらい大好きになった、最高の音楽体験が自分を待っていてくれた…!

(後編に続く)

 

#民謡クルセイダーズ #minyocrusaders

#ブルーノート #bluenote

#日本民謡 #民謡 #ラテンミュージック

#ライブ #音楽

 

思い出を共にしてきた相棒:ハワイアンシャツ

皆さんは、自分の服について考えたことがあるでしょうか?

私は、服や服装は生活を円滑にするのに必要な物の1つだと考えます。

なぜなら気に入った服を羽織ることで、ある程度自己肯定感が高められるし、また他人から信頼を得られやすく、新たなコミュニケーションが始まるからです。

そのお陰で、今までイベントや知らない場所で、初めて会う人たちとの会話が弾むことが多くなったと思います。そして、その素晴らしい時間を全力で楽しめられたことは、とても幸せでした。

 

私には、そんな多くの楽しい思い出をくれた、「相棒」と呼べる服があります。

その1つが、東洋エンタープライズ(株)のブランド SUN SURF から出ているハワイアンシャツです。

SUN SURF は、現代では再現するのが難しい、ヴィンテージ物(年代物)のハワイアンシャツを復刻しているメーカーです。

SUN SURF ホームページ → https://www.sunsurf.jp/

私はいくつか所有しており、中には10年着ているものもあります。

本来洗濯・管理は個人でやるのは難しい物ですが、なんとか自分の力で頑張ってきました。

ところが、どうしても取ることができない汚れが「相棒」に付いていたのです。多くの思い出を共にしただけあって、とても悲しい気持ちになりました。

 

そこで今回は、クリーニングへ出すことに決めました。しかし、ヴィンテージ物のハワイアンシャツは、生地がデリケートで色落ちもしやすく、特殊なクリーニングができるお店に出さなければなりません。そのクリーニングができるお店は、都内でもそう多くありません。数少ない中で、今回依頼したクリーニング屋さんは「ね、洗って。」さん。

ね、洗って。 ホームページ → http://www.aratte.net/index.html

調べてみると、クリーニングにかけている力がすごい。

①国家資格者「クリーニング師」が12人(普通のクリーニング店は1人)。

②クリーニング用の設備や機器まで特注

③検品を9回行う

他にも使っている石鹸が環境に優しい物だったり、160万枚のシャツを洗っても1枚も破れなかったという記録を持っていたり…と挙げるとキリがありません。

ここでなら任せられると思い、ここに決めました。

 

クリーニングは1ヶ月を要しました。少し長いお別れで寂しさを覚えましたが、綺麗になって帰って来られるならと思い、なんとか耐えました。

そしてついに、その日がやってきたのです。「相棒」のクリーニングが終わったので、嬉しい気持ちでいっぱいになりながら受け取りに行きました。

この日は梅雨明けらしい、久しぶりの快晴。

自転車に乗って、街の中を颯爽と駆け抜けて行きました。

眩しくも温かい陽の光、街を通り抜ける乾いた風を浴び、体で夏を感じながらお気に入りの相棒を迎えに行きます。

クリーニング屋さんについたら、ついに待ちに待った「相棒」とご対面です!

依頼する前は美しいプリント生地に付いたシミがとてもひどく、見ていて悲しくなりました。

しかし、受け取ったハワイアンシャツは、綺麗になって帰ってきました!

「ね、洗って」さんのスタッフさんたちに、大きく感謝です!!

そんな自慢の「相棒」の写真はこちら。

 

f:id:pazzleandpieces:20200804003137j:imagef:id:pazzleandpieces:20200804003258j:image

このハワイアンシャツは、8年 着ています。歌舞伎柄の濃紺色のシャツは、江戸の粋を1着で見事に表現しており、お祭りなどに参加する時に着ていくとテンションが上がります!着るときはフォーマルにチノパンと革靴を合わせるのも良し、遊ぶときは色あせた細身のデニムに清潔感のあるスニーカーを。お値段は  ¥9,800+tax (当時)

 

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このハワイアンシャツは 6年 着ています。柄は宝船に七福神が乗っています。黒くて威圧感がある様に見えますが、ところどころパステルカラーで可愛らしい色も使われている、愛嬌がありユーモラスな1枚。縁起が良さそうだと半ば願掛けで買いました。着るときはディテールの少ない、シンプルなアイテムと色でスタイリングを。お値段  ¥10,800+tax (当時) 

 

クリーニングから綺麗になって戻ってきたときは、また楽しい時間を共に過ごせられると思い、本当に嬉しかったです。「ね、洗って。」の皆様、本当にありがとうございました!

そして、私はこの「相棒」に関してある目標を持っています。

それはこの「相棒」をいつか、ハワイに連れていくことです。1930~1950年代(おそらく)のハワイで生まれた物が現代日本に蘇ったのですから、故郷の空気に触れさせたら、きっとそれが「相棒」への恩返しになると思っています。

それまでに、今回のことを通してより大切に、そしてまた楽しく共に思い出を刻んで行こうと決心しました。

 

皆さんにも、もし大切な思い出の詰まった物があったら、もう一度見返すと面白いかもしれません。

 

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

ブログを開設しました。

はじめまして。はららと申します。

 

今回は人生で初めて、ブログをやってみようと思います。

このブログは、色んなことを書いてみたいので、雑記ブログとなります。

早速ですが、このブログを始めるにあたって、自己紹介とブログの狙いを表明したいと思います。

 

◇自己紹介

私は、鬱の傾向を持っている者です。

去年、私は鬱で仕事を3ヶ月ほど休職しましたが、私の周りの素晴らしい人たちの助力のお陰様もあり、現在は無事に職場復帰しています。

ところが最近、また鬱になる前の様な状態になってしまっています。

その理由は

①悲しい事件が多く、精神的に参ってしまうことが多く出てきた。

②お仕事面のストレスを発散しようにも、COVID-19 によって方法が制限された。

それらに精神的にやられています。

しかし、「何とか立ち直ってやる。」と大きく目標を持っています。

 

◇ブログを始めようと思った理由

①自信をつけて前向きになること。

②自分の成長のため。

自信をつけることで、少しずつ鬱状態を抜け出せられると聞きました。

私は物を形にすることが好きなので、それが一番の自信になります。

その手段として感じた物事を日記にし、それを日々の実績として完成させていこうと思い、ブログを始めました。そのため、このブログはリハビリも兼ねています。

そして後の展望として、完成されたプレゼンテーションをすれば、私を知らない多くの人たちともより喜びを理解・共有できると思います。それは私の成長に繋がるので、頑張ります。

 

◇最後に

COVID-19 の流行は多くの人々の生活を奪いました。そこへ更に、COVID-19 以外にも日常で生死に関わる悲しい事件が容赦なく、私たちに追い討ちをかけてきます。どんなスケールの希望を持とうにも、とても難しい世の中だと実感します。

でも、私は大切な人のために、まだまだしてやりたいこともあり、私の果たしたいことも沢山あるので、この辛い世の中でも生きていきたいです。

このブログは COVID-19 の起こっている期間に、できるだけ続けていこうと思います。

そしてこのブルーな社会の中ですが、読者さんと何か喜びを1つでも共有できればとても嬉しいです。

 

ここまでお付き合いして頂き、ありがとうございます。

どうぞよろしくお願いします。

 

2020/08/05 名前を変更しました