思い出紬(仮)

ライブや出会った人、物の思い出を書き紡いでいきたく思います。

思い出を共にしてきた相棒:ハワイアンシャツ

皆さんは、自分の服について考えたことがあるでしょうか?

私は、服や服装は生活を円滑にするのに必要な物の1つだと考えます。

なぜなら気に入った服を羽織ることで、ある程度自己肯定感が高められるし、また他人から信頼を得られやすく、新たなコミュニケーションが始まるからです。

そのお陰で、今までイベントや知らない場所で、初めて会う人たちとの会話が弾むことが多くなったと思います。そして、その素晴らしい時間を全力で楽しめられたことは、とても幸せでした。

 

私には、そんな多くの楽しい思い出をくれた、「相棒」と呼べる服があります。

その1つが、東洋エンタープライズ(株)のブランド SUN SURF から出ているハワイアンシャツです。

SUN SURF は、現代では再現するのが難しい、ヴィンテージ物(年代物)のハワイアンシャツを復刻しているメーカーです。

SUN SURF ホームページ → https://www.sunsurf.jp/

私はいくつか所有しており、中には10年着ているものもあります。

本来洗濯・管理は個人でやるのは難しい物ですが、なんとか自分の力で頑張ってきました。

ところが、どうしても取ることができない汚れが「相棒」に付いていたのです。多くの思い出を共にしただけあって、とても悲しい気持ちになりました。

 

そこで今回は、クリーニングへ出すことに決めました。しかし、ヴィンテージ物のハワイアンシャツは、生地がデリケートで色落ちもしやすく、特殊なクリーニングができるお店に出さなければなりません。そのクリーニングができるお店は、都内でもそう多くありません。数少ない中で、今回依頼したクリーニング屋さんは「ね、洗って。」さん。

ね、洗って。 ホームページ → http://www.aratte.net/index.html

調べてみると、クリーニングにかけている力がすごい。

①国家資格者「クリーニング師」が12人(普通のクリーニング店は1人)。

②クリーニング用の設備や機器まで特注

③検品を9回行う

他にも使っている石鹸が環境に優しい物だったり、160万枚のシャツを洗っても1枚も破れなかったという記録を持っていたり…と挙げるとキリがありません。

ここでなら任せられると思い、ここに決めました。

 

クリーニングは1ヶ月を要しました。少し長いお別れで寂しさを覚えましたが、綺麗になって帰って来られるならと思い、なんとか耐えました。

そしてついに、その日がやってきたのです。「相棒」のクリーニングが終わったので、嬉しい気持ちでいっぱいになりながら受け取りに行きました。

この日は梅雨明けらしい、久しぶりの快晴。

自転車に乗って、街の中を颯爽と駆け抜けて行きました。

眩しくも温かい陽の光、街を通り抜ける乾いた風を浴び、体で夏を感じながらお気に入りの相棒を迎えに行きます。

クリーニング屋さんについたら、ついに待ちに待った「相棒」とご対面です!

依頼する前は美しいプリント生地に付いたシミがとてもひどく、見ていて悲しくなりました。

しかし、受け取ったハワイアンシャツは、綺麗になって帰ってきました!

「ね、洗って」さんのスタッフさんたちに、大きく感謝です!!

そんな自慢の「相棒」の写真はこちら。

 

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このハワイアンシャツは、8年 着ています。歌舞伎柄の濃紺色のシャツは、江戸の粋を1着で見事に表現しており、お祭りなどに参加する時に着ていくとテンションが上がります!着るときはフォーマルにチノパンと革靴を合わせるのも良し、遊ぶときは色あせた細身のデニムに清潔感のあるスニーカーを。お値段は  ¥9,800+tax (当時)

 

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このハワイアンシャツは 6年 着ています。柄は宝船に七福神が乗っています。黒くて威圧感がある様に見えますが、ところどころパステルカラーで可愛らしい色も使われている、愛嬌がありユーモラスな1枚。縁起が良さそうだと半ば願掛けで買いました。着るときはディテールの少ない、シンプルなアイテムと色でスタイリングを。お値段  ¥10,800+tax (当時) 

 

クリーニングから綺麗になって戻ってきたときは、また楽しい時間を共に過ごせられると思い、本当に嬉しかったです。「ね、洗って。」の皆様、本当にありがとうございました!

そして、私はこの「相棒」に関してある目標を持っています。

それはこの「相棒」をいつか、ハワイに連れていくことです。1930~1950年代(おそらく)のハワイで生まれた物が現代日本に蘇ったのですから、故郷の空気に触れさせたら、きっとそれが「相棒」への恩返しになると思っています。

それまでに、今回のことを通してより大切に、そしてまた楽しく共に思い出を刻んで行こうと決心しました。

 

皆さんにも、もし大切な思い出の詰まった物があったら、もう一度見返すと面白いかもしれません。

 

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。